「白ネギ物語!」
2018/01/22
吐く息が白くなる、この時期になると思い出す香りがあります。
白ネギの「ツン」と鼻の奥を刺激する...。あの香りです。
もう閉園してしまいましたが、石原農園で4年間、有機無農薬で白ネギを
栽培していました。2月の畑の準備に始まり、4月に種まきをします。
初夏には、白ネギの成長と共に雑草も勢いを増します。草取りには
時間と手間がかかりました。腰が痛くなりますよ。7月に入ると30㎝くらいに
なった白ネギを、溝を掘って移植します。暑さに耐えながら。9月下旬からは、
白い部分を成長させる為に、「土寄せ」の作業をします。管理機という「文明の利器」を
使うので、ここは楽をさせてもらいました。そして収穫は12月から1月。
もちろん、鍬で手掘りします。ほぼ1年、手間、暇が、かかります。
畑で収穫した白ネギを、店に運ぶ車中は白ネギの香りでいっぱい。思い出すなあ~!
厳しい冬の寒さに耐えた白ネギだけが、あまみ、香味をたっぷり蓄える事ができます。
旬の白ネギは鍋の具材や薬味などの役回りが多いですが、
イチ押しは「白ネギの丸焼き」です。浅く斜めに切れ目を入れ、長めに(15㎝位)に
カットして焦げ目がつくまでフライパンで焼き付ける。そこに醤油をたらすのみ。
白ネギ特有の香りは、硫化アリルという成分が空気に触れて、アリシンに変化します。
これが血行を良くし冷えを予防し免疫力を高めます。風邪に負けルナ! by石塚