「スキマをしたたかに生きる!」
2018/04/22
街の中をのんびり散歩していると、アスファルトのひび割れ、塀のすき間、
コンクリートの割れ目に植物が生えている光景に出会います。気を付けて見てみると、
この「スキマ」には、いろんな種類の草が生えています。小さな花を咲かせたりして
みんなちゃんと名前があり、まとめて「雑草」なんて呼ばないでくださいね。
過酷な環境で頑張ってる様ですが、植物は光合成が「命」!光をひとりじめできる
都会の「スキマ」はパラダイスなんです。森の中では、生存競争でのんびり暮らせません。
コンクリートに出来た「スキマ」は表面が乾きにくいし、雨が降った時はスキマに
流れ込むので、水分はたっぷりあって、環境としては素晴らしいのです。
「スキマ」は掘れないので、仮に抜かれたとしても、根は残りまた生える事が出来ます。
電信柱の「スキマ」は犬のオシッコが肥料にもなり、益々いい環境なんですね。
以前、「ド根性大根」って、「スキマ」に生えた大根が日本中で話題になり、「厳しい環境で健気に生きている」と人間社会に置き換え、みんなで応援した事もありましたね。
多少の窮屈はあるけれど、いい環境を独り占めしていたんですね。
人間が植えた植物だけだと、種類は限られるけれど、「スキマ」があれば多くの緑が育ち、
その緑に昆虫が来る。それを狙って小鳥などの動物も集まって来る。
人間の管理を離れたところで、「スキマ」は都市に真の自然を誘い込んでくれるんです。
「スキマ」を見つければ、人間も、のんびり生きられるのかな? by石塚