「記憶の中の絵画!」
水曜は朝から雨が降っていた。オープンしたばかりのスタバの「浜松城公園店」へ!
開店間もなく、お客さんは2人。雨に煙る浜松城を大きな窓越しに眺めながら
「カフェミスト」で小一時間、ゆったりとした時間と空間を過ごして、さあ!
開場を待って一番乗りで浜松市美術館の「日本洋画150年展」へ!お目当ては岸田劉生の
「毛糸肩掛せる麗子肖像」。劉生の娘「麗子」をモデルに何枚も描いた中の一枚で
おかっぱ頭のこけしのような着物姿の少女像。背景が暗く少し不気味な感じの絵画。
初めてこの絵画を観たのは高校生の頃!今から何年前だろうか?当時、好きだった女の子と
この美術館で観たんです。絵画と向き合っていると、高校生の彼女の横顔や帰る途中、
市役所の交差点の地下道をドキドキしながら歩いた事が脳裏に浮かんできました。
画家の思いと情熱が私の淡い思い出と相まって、不思議な空間になりました。
もう一つ紹介したいのは、天竜二俣にある秋野不矩美術館。今年開場20周年との事。
小高い丘の上にあり、坂道をのんびり緑の中を歩いて行くと周りの景色に溶け込んだ
土壁の建物が現れます。靴を脱いで入場する「和テイスト」な素敵な美術館です。
その秋野不矩の「廻廊」という作品。インドの寺院の外廊下に夏の暑い陽射しが
差し込む景色。インドのむせ返るような暑さを感じる私の好きな絵画です。でも本物は
県立美術館所蔵でなかなか観られません。まだ2回しか会えず、いつも追っかけてます。
休日に美術に親しんでみては、いかがでしょうか? by石塚