「夏の和菓子、わらび餅!」
2018/07/15
夏に涼し気な和菓子、「わらび餅」が私は好きです。
そもそも、「わらび餅」とは...。わらびの根から取り出したデンプンを乾燥させた
わらび粉を原料としています。しかし最近、出回っている白色や半透明の「わらび餅」の
ほとんどが、サツマイモのデンプンを原料に作られいて、「本わらび粉使用」と記された
物も「本わらび粉」がほんの少し加えられた物が多いようです。
材料の「本わらび粉」は、わらびの根から取るのに大変手間を取る作業があり原料全体の
約5~6%しか取れず、大変、貴重なもので、出回る量も少ないようです。なので価格も
「わらび餅粉」として売られている物の約15倍もします。
「本わらび粉」100%のわらび餅とは、どんなものか知りたくて、自分で作ってみる事に...。
粉は薄い灰色で、水とグラニュー糖を混ぜ、粉のかたまりを潰し、ざるで濾します。
鍋に入れ、火にかけ、木べらで混ぜます。これが、なかなか力のいる作業で、粘り気が
出るように、一心不乱に、大きな円を描くように木べらを動かしました。黒く粘りが
出てきた「わらび餅」を、きな粉を敷いたパッドの上に移します。
冷めるのが待ちきれず、まだ、暖かいうちに口のなかへ!黒々とした「本わらび餅」は
プルプルで柔らかく、箸でつかむのがやっとです。口の中で溶ける食感は、絶品です!
冷蔵庫で30分冷やして、食べてみたら、もう食感が変わってしまうほど繊細です。
この美味しさを味わえるのは、手作りならではの贅沢ですね。 by石塚