「樹木希林,逝く!」
2018/09/30
女優の樹木希林が亡くなった。
まだ、悠木千帆を名乗っていた頃のTVドラマ「時間ですよ」が
思いだされる。堺正章との掛け合いは、漫才のようで、わくわくした。
銭湯が舞台のドラマなので、今では考えられないが、女湯がよく登場した。
当時、小学生の私には、刺激的で、TVの前にくぎ付けになっていた。
次に出演した「寺内貫太郎一家」で樹木希林の老け役が一世を風靡し、
その後も、郷ひろみとデュエットして、国民を楽しませてくれた。
もっとも記憶に残る映画がある。2015年公開の河瀬直美監督の「あん」。
元ハンセン病患者の老婆を演じた作品で、ハンセン病への偏見と差別を
知る事になった。人間の生きる意味とは、何だろうかと考えさせられた。
「あん」の追悼上映が全国各地で始まっている。浜松でもシネマイーラで
12月に上映予定があるようなので、観てほしい映画だ。
最期まで女優を全うした樹木希林の冥福を祈る。 by石塚