ていねいに暮らす その236
2022/07/29
杜人!
シネマイーラで映画を観た。
人間よりも自然に寄り添う理念を持った造園家で地球再生医の
矢野智徳を追ったドキュメンタリー映画「杜人」!
開演時間より早めに行ったが、受付はかなりの人が並んでいて
こんな光景は初めてみた。
先日の監督の舞台挨拶は満員だったらしく、関心の高さが伺える。
この日もロビーには人があふれ、8割以上の席は埋まった。
70年代以降の土地利用の開発は、里山の森を無くして、
住宅地にしたりして、コンクリートで固めて、大地を窒息させる
方向に進んでいる。
造園業界や現代土木の世界では見落とされてきた、
生態系全体に関わる大地の機能を回復させ、大地を呼吸させるのに、
彼は全国を飛び回っている。
人工物を完全に撤去せず、コンクリートも悪者扱いせず、
穴を開けたり、組み直して大きな岩のような役割を持たせる。
その考え方には共感出来る。
東日本大震災後、海岸線の防潮堤が今まで以上に、
要塞のようなコンクリートの巨大な壁になった映像をみると、
本当にこれでいいのかなと思う。
地球環境の再生に一石を投じる映画だ。
by石塚