ていねいに暮らす その267
2023/03/10
銭湯の思い出!
映画「湯道」を観てきた。
「おくりびと」を手掛けた小山薫堂が、
雑誌「Pen」の連載企画「湯道百選」から数年を経て映画化が実現した。
お風呂にまつわる話。
どこの家にも風呂のある現代、
銭湯はなくなりつつある文化なのか?
この映画を観て、子供の頃のいろんな事を思い出した。
銭湯には、特別な思い出がある。
昭和40年代前半、小学生の頃、親戚の経営する銭湯の裏に住んでいた。
母はその銭湯を手伝っていて、午前中は掃除をして、
夕方から番台に座って、閉店の夜遅くまで働いていた。
子供だったので、まだ母が恋しく、銭湯によく遊びに行って、
番台下の小さなスペースが定位置になっていた。
タイル張りの大きな湯船、目の前にメモリのある大きな体重計、
脱衣かごがあったのを思い出す。
裏には、大きなボイラーがあり、
おが屑を燃やして燃料にして、お湯を沸かしていて、
真っ赤に燃えていた。
母の用事で、代わりに短い時間だが、何回か番台に座った事があった。
今なら嬉しい事だが、当時は同級生の女子が入って来ないか、
心配でハラハラしていた。
だが、その最悪の状況にはならなかったと記憶している。
懐かしい景色を思い出した映画だった。
by石塚