「小学校の同級生に再会!」
荷物を送ろうと、宅配便の営業所に行った。
応対してくれた女性スタッフが、申し込み用紙をしばらく見つめている。
何か不備があったのかと、身構えると、「石塚クン?」と呼ばれた。
しばらくの沈黙の後、「小学校の同級生の...。」今度はこちらが
、顔と名札の「鈴木」を見比べて、同級生の鈴木を思い浮かべ、暫く考えてみる。
すると、彼女が旧姓を言った。その瞬間、すぐに誰か理解した。互いに
歳を重ねて、彼女はいい歳の取り方をしていて、ちょっとドキドキした。
すこし、立ち話をし、後ろ髪を引かれる思いで、店を後にした。
すぐに、家に戻り、小学校の卒業アルバムを引っ張り出してみた。
そこには、白黒の集合写真のページ、彼女は担任の隣に、
自分は最上段にその姿を見つけた。
白いハイソックスが似合う子で、ソフトボールを一緒にした事を思い出す。
グローブを借りた事もあったなあ...!
立ち話の中で、今も近所に住んでいる事が分かったが、この何十年、
一度も見かけた事はなかった。こんな偶然の出会いがあるんだ。by石塚