
2024/06/07
平野レミの自炊ごはん!

平野レミの最新作レシピ本が出た。
2019年に夫の和田誠を亡くし、同じ境遇の人、
若い独身の人、新生活を始める人に、
料理を作る喜び、食べる楽しみを知ってほしいと、
味を望むすべての人(味望人)のために
書いた72のレシピが載っている。
彼女はデビュー当時、「きょうの料理」のTV番組で、
トマトを手で握りつぶしたり、パイナップルに
料理を串で刺したり、
大胆な行動に目が行きがちだが、
彼女の料理はとにかく美味しい。

レシピの中からいくつか作ってみた。「えのきだけ根」
まず、えのきだけの石突きを、
バラバラにならない程度に落とす。
フライパンにバターを熱し、えのきを入れる。
ヘラをギュッと当てながら、両面を焼きつける。

基本は放っておくだけ。
醬油を側面から回し入れてからめ、器に盛る。

えのきが今日の主役になる。
基本は1人分のレシピ。
ひとりだと自炊が面倒な理由ばかり浮かぶけれど、
嫌いな物は出て来ないし、
料理に正解はないから、自由にやればいい。
by石塚
筍の炊き込みご飯!

昨今、農業技術の進歩により、
ほとんどの野菜や果物は年中食べる事が出来る事になり、
旬という季節感が薄れつつある。
しかし、掘りたての筍は、この時期にしか食べられない野菜。
竹冠に旬と書く「筍」は、文字通り「THE 旬」な
数少ない食べ物である。

今回は、惣菜部から、大きな寸胴鍋で茹でた筍の差し入れがあり、
さっそく、「筍の炊き込みご飯」を作ってみた。
まず、米を洗ってざるに上げておく。
調味料は、だし汁、みりん、塩、薄口しょうゆを混ぜておく。
油揚げは5㎜角に切る。

フライパンに油を入れ、桜エビを弱火で炒め、
香ばしさを出し、カリッとさせる。

茹でたイチョウ切りの筍を入れ、
油が全体に回る程度に炒める。
鍋に米、調味料を入れ、
その上に具材をのせる。
ポイントは米と具材を混ぜない事。
混ぜると炊飯中に米の対流を邪魔して、
炊きむらの原因になる。
鍋を火にかけ、沸騰したら弱火で10分、
蒸らして、10分で完成!
薄味だがコクがあり、香りと食感が最高。
小口切りのネギをのせ、茶碗2杯はぺろりといける。

by石塚
大根ハンバーグ!

「大根ハンバーグ」と言っても、
大根おろしを添えた和風ハンバーグではない。

大根を千切りスライサーでおろし、
塩でもんで、水分をしぼる。
それをカットし、豚ひき肉と一緒にボウルに入れる。

調味料は、片栗粉、ゴマ油、鶏がらスープの素を入れ、
粘りが出るくらい、しっかり混ぜ合わせる。

火が通りやすいように、5㎝の平たい丸型にして、
フライパンで両面を焼いて、出来上がり。


じわーと肉汁が出ることはなく、
ごく普通のハンバーグだが、なんか懐かしい味がした。
思い出したのは、高校時代3年間、
母が作ってくれた弁当の味。
あまり料理が得意でなかった母の作る弁当は、
アルミの弁当箱の蓋を開けると、
茶色一色で彩りがなく、ちょっと残念な感じだった。

その中にかなりの頻度で登場したのが、「マルシンハンバーグ」。
この味に良く似ている。
今も売っているので、買って食べてみた。

当時はラードでコーティングされていたが、
レンジ調理に対応して、油脂の量を減らしている。
弁当箱の中で冷えて、脂で白くなったハンバーグが脳裏に浮かぶ。

by石塚
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